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「えっ?」
「あいつの事を、自分と同等みたいな口ぶりで喋るんじゃねぇよ」
思わず聞き返したキティに対して放った言葉は、態度だけみると同じようにも見えるが、その目は明らかに真剣そのもので、その違いはキティ達にも十分過ぎるほど伝わっていた。
「いい事教えといてやる。お前等は全員足手まといなんだよ」
さらに龍鳳の言葉が、キティ達の心に追い撃ちをかける。
その目が、冗談で言ってはいない事を物語っているため、余計に心に重くのしかかってくる。
「足手まといに何が出来る? ガキが粋がってんじゃねぇよ!!」
「そんな事……自分に力が無いことぐらい、あなたに言われなくても分かってる!! でもあなたはカイルが死んでもいいの? 私は…」
「楽しい事言うじゃねぇか」
一体何度目の事だろうか。
キティの話を遮る龍鳳の姿は、深い溜め息をつき馬鹿にする態度を越え、めんどくさいと言わんばかりの表情をしていた。
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