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突然喚び出したにもかかわらず、ルージュは平然とした様子で部屋の中を見回している。
「どうかした? 何か用でもあるの?」
部屋の中に特別変わったことが無いことを確認したからか、ルージュは首を傾げながら話す。
「これからここでパーティーをすることになったんだけど、少し手伝ってほしいんだ」
「任せて!!」
簡潔に説明を終えると、ルージュは目を輝かせながら首を激しく上下に振っていた。
ルージュに料理が出来るはずもなく、ほとんどの作業はカイルが一人でこなしていたが、二人で準備を進めたため、難無く時間通りに皆を招き入れる。
テーブルの上には豪華な料理が沢山並べられていた。
「すっげ~!! めちゃくちゃ美味そう!!」
「レストランみたいですね~」
「想像以上だ」
「カイルって本当に料理上手なのね」
一目見るや否や、それぞれが違う感想を漏らしたため全てを聞き分けることは出来なかったが、四人ともが想像を超える料理の凄さに驚きを隠せない事は表情から伝わっていた。
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