1章 プロローグ
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「代償は?」 再び、悪魔の声が轟(とどろ)いた。 それに対して仮面の黒魔術師が落ち着き払った声で答える。 「生贄(いけにえ)を・・・」 「生贄か・・・。 いいだろう。 で、その生贄はどこにいる?」 仮面の黒魔術師は、眉一つ動かさずに少女を指差すと、答えた。 「ここに・・・」 少女が驚きのあまり大きく目を見開く。
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