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久しぶりにひとりで街を歩いてみた…。
ポケットに冷えた手を突っ込み、下を見ながら歩いていると、すれ違った人のマフラーの色があのひとの色だった、
少しだけ期待して、あのひとの名前を呼んでみる。
ふり向いたのは全く知らないひとで、恥ずかしさとせつなさで、また下を向いた。
「…ばいばい…!
もう平気よ…、」
あのひとが部屋を出るときの顔が鮮明に蘇る、
あぁ、あのひとがいなくなってもう2年の月日が流れたのか…、
でも、あのひとへの想いは変わらず、冬の寒さでも消せない想いの炎は僕の気持ちを表すかの様に揺らめいていた…。
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