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イドは少女が落ちた裏山の前に来ていた。高さ的にはそんなに大きくないが、モンスターの気配は十分にする。
イドは迷わずに足を踏み入れた。残された時間は少ない。もうすでに日は沈み欠けていた。イドは身軽なみのこなしで山をかけあがる。
盲目のイドだがまるで見えているようにどんどん進む。
突然イドは足を止め腰に下げている剣に手をかける。 木の陰から何匹だろうかイドを狙っている。
イド「...7匹か。」
瞬間突風が駆け抜けた。
イドはまた走りはじめた。
その背後には、いつ斬られたのか7匹の狼のモンスターが落ちていた。
しばらく走り続けていたら。泣き声が聞こえた。イドは立ち止まり穴を探した。声を頼りに、
イド「ここか。」
イドは迷わずその穴に飛込んだ、そして少女に近付く。
イド「もぉ泣くな。助けに来た。」
イドはやさしく少女に言った。
少女「お兄ちゃん...誰??」
その時イドは嫌な殺気を感じた。明らかに何かが近付いていた。
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