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放課後。SOS団の部室に入ると、キョン君以外みんながそろってました。
「キョンは鶴屋さんが用事があるって連れて行ったわ」
パソコンの画面を眺めながら不機嫌そうなオーラを出しつつ涼宮さんはそういいました。
「えっと、涼宮さん。話があるのですが」
ここに来る前に考えてたとおりに話を切り出します。
「どうしたの、みくるちゃん。
そんなまじめな顔をして」
「あたしの彼氏が見つかったら、涼宮さんが面談するって言ってたので報告します」
面白いことを見つけたとばかりに満面の笑みを浮かべて、涼宮さんが席から立ち上がってあたしに抱きついてきました。
「みくるちゃん、いい人がみつかったの?ねぇ、だれ?だれ?」
どうみてもおもちゃをねだる子供みたいだなぁと一瞬思いました。
あたしはこの子供をおもちゃから引き剥がすのに。
「キョン君です」
予想はしていたけど、涼宮さんはぴたっと硬直し部室の空気が凍りました。
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