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「へ?キョン?何の冗談?」
涼宮さんは少し離れてあたしの顔をじっと見つめています。
最初は冗談と思ってたのかきょとんという雰囲気が、にらみつける感じに変わり、かわいそうな人を見る目で話し始めました。
「みくるちゃん、そういうのは冷静にならなきゃだめよ」
その後に続くのは普段のキョン君への愚痴を並べたような内容。
「キョンのどこが良いわけ?気が利かないし、使えないし、ぱっとしないし、いろいろ鈍い。容姿も悪くはないけど普通だわ。優柔不断なところもあるし、キョンにみくるちゃんはもったいなさ過ぎるわ。それに・・・・・・」
今までは涼宮さんとキョン君の口げんかと半分流していた内容、でも今は聞いてて不快にしかならない。
そもそも、涼宮さん自身そうは感じていないのになんで素直にならなかったのだろうか。
「やめてください!」
気が付けば、叫んでいました。
「好きなんです。キョン君がOKしてくれたんです。あたしの彼を悪く言わないでください」
鶴屋さんは強気でと言ったけど、あたしは自分の感情を泣かずに言うのが精一杯。
この程度で泣いたらキョン君の力になれない。
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