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「そ、そう。ま、まあみくるちゃんがそういうなら・・・・・・。あたしとしても交際を応援するわ」
続いた沈黙のあと、涼宮さんはしばらくして声を搾り出すようにして、そうつぶやきました。
きまずい空気が悪いまま長門さんが本のページをめくる音だけが聞こえてきます。
「きょうは調子が悪いから帰るわ。最後の人は鍵よろしくね」
涼宮さんは空気に耐えられないのか逃げるようにドアを飛び出して、その直後キョン君と鉢合わせたみたいで
「遅れてすまん、鶴屋さんに雑用を頼まれて・・・・・・ってハルヒどうした?泣いているのか?」
(ドンッ)←なにか壁に当たる音
「いってえ。なんで突き飛ばされないといけないんだ。わけがわからん」
入れ替わりキョン君が入ってきました。
「いったいどうしたんだ?なにかあったのか?」
キョン君の問いにいつものスマイルで古泉君が答えました。
「別に。朝比奈さんがあなたとの交際のことを涼宮さんに伝えただけですよ」
「・・・・・・そうかい」
憮然とするキョン君。
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