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「詳しいお話は明日にでも聞かせてください。僕はこれからバイトですから」
閉鎖空間の発生。
今回は間違いなくあたしが原因。
「ごめんなさい、古泉くん」
「気にしないで下さい、朝比奈さん。涼宮さんはあなたのことを嫌いにはならないでしょうから」
そうだったらいいのだけど。
あたしとしてもSOS団は居心地のいい場所、涼宮さんは納得してくれるだろうか。
キョン君と一緒に帰っているとき今日の出来事を伝えました。
「だから鶴屋さんはそういう理由で俺を呼んだのですか。朝比奈さんありがとうございます。ハルヒには俺から本来伝えるべきだったけど、放課後まで切り出すことができなくて」
せっかく一緒なのになんか空気が悪いので、引越しの話あたりで話題を変えよう。
「明日、鶴屋さんの家に引っ越すんですよ。前お世話になった離れを使っても良いって」
キョン君は2月のことを思い出しているのかすこしぼんやり考えて
「あそこならうちから散歩できる距離ですから、帰りに送って行くこともできます」
「じゃあ、引越ししたらお願いしようかなぁ~」
よかったぁ~、いつもの感じに戻った。内心ほっとしながら微笑むあたし。
それから、これからの事を話していると駅に着いてしまいました。
もう少しキョン君とお話したかったなぁ~・・・・・・そう思っていると
「明日からはもっと一緒に居れますよ」とキョン君が言ってくれました。
あたしも、明日を楽しみにしながらキョン君と別れて改札に入りました。
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