挑戦

15/121
前へ
/121ページ
次へ
「詳しいお話は明日にでも聞かせてください。僕はこれからバイトですから」  閉鎖空間の発生。 今回は間違いなくあたしが原因。 「ごめんなさい、古泉くん」 「気にしないで下さい、朝比奈さん。涼宮さんはあなたのことを嫌いにはならないでしょうから」  そうだったらいいのだけど。 あたしとしてもSOS団は居心地のいい場所、涼宮さんは納得してくれるだろうか。  キョン君と一緒に帰っているとき今日の出来事を伝えました。 「だから鶴屋さんはそういう理由で俺を呼んだのですか。朝比奈さんありがとうございます。ハルヒには俺から本来伝えるべきだったけど、放課後まで切り出すことができなくて」  せっかく一緒なのになんか空気が悪いので、引越しの話あたりで話題を変えよう。 「明日、鶴屋さんの家に引っ越すんですよ。前お世話になった離れを使っても良いって」  キョン君は2月のことを思い出しているのかすこしぼんやり考えて 「あそこならうちから散歩できる距離ですから、帰りに送って行くこともできます」 「じゃあ、引越ししたらお願いしようかなぁ~」  よかったぁ~、いつもの感じに戻った。内心ほっとしながら微笑むあたし。  それから、これからの事を話していると駅に着いてしまいました。  もう少しキョン君とお話したかったなぁ~・・・・・・そう思っていると 「明日からはもっと一緒に居れますよ」とキョン君が言ってくれました。  あたしも、明日を楽しみにしながらキョン君と別れて改札に入りました。  
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

733人が本棚に入れています
本棚に追加