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次の日の放課後。
「おまたせ!」
「ハルヒ、ドアがそのうち壊れるぞ」
「いちいちうるさい!」
最後に涼宮さんとキョン君がきました。
あたしもさっき着たばかりでまだ着替えていません。
「あれ?みくるちゃん、まだ着替えてないの?じゃあ、キョンと古泉くんはそとでまっていなさい」
昨日の長門さんの話をきいたので、涼宮さんを直視できないです。
二人の問題であたしが干渉することじゃないんだけど。
長門さんが本を閉じ、先に帰ってしまいました。
みんなも帰宅準備をしているときに古泉くんが涼宮さんに話しかけます。
「涼宮さん、このあと少しお時間いただけますでしょうか」
「どうしたの、古泉くん」
「いえ、お話ししていたお店で夕食をご一緒にいかがかと」
涼宮さんはキョン君をちらりと見ました。
やっぱり止めて欲しいんだろうなぁ。
「ん?どうしたんだ、ハルヒ」
キョン君は鈍感です。
視線をはずし
「そうね、じゃあ古泉くん。お願いするわ」
そう答える涼宮さんの声は、あたしには嬉しそうには聞こえないなぁ。
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