序章

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・・・・・・・・・・・・・・・『バカ』だよな。 シズカの事なら何でも分かってると思ってたのに ・・・・・・・・それは、大きな間違いだった。 もしこの世に神様がいて、願い事を一つ叶えてくれるんなら 俺は迷わずに言うよ。 ――――――――・・・・・『シズカに俺の気持ちを伝えさせて欲しい。』と・・・・ 俺は心の中でそう思うしかなかった。 ―――――――――涙が枯れるまで泣き続けた。 涙が自然と止まった時にふと思った。 ――――俺が居なくなった後、君はずっとこんな感じだったんだろうな。と・・・・・ 俺は床からソファーへと移動し、真っ暗な部屋で何も付けていないテレビをしばらく見ていると 瞼がだんだん重くなり、 ・・・・・・・・・・・自然と意識が遠のいていった。
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