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「花子さんはこの学校の3階の一番奥のトイレの一番左端の個室にいるらしい」
「そして個室のドアを参加する人数の回数ノックして『花子さん遊びましょう』って言うんだ。」
「『参加』って何かするの?」
俺が突っ込む前に薫が言ってくれた。
確かに今まで見たり、聞いたりしてきた『トイレの花子さん』とは違うようだ
「悪い!言うの忘れてたわ。呼び出した花子さんとかくれんぼをしないといけないんだよ。」
かくれんぼ?やっぱり小学生じゃん
「かくれんぼは午前2時から午前6時まで。見つかると殺されるらしい・・・」
「途中で逃げたらどうなるの?」
直樹の説明を聞いて美紀子ちゃんは不安になったらしい。俺もそれは気になったから聞いてくれたのはありがたい
「途中で止めてしまうと参加した者を死ぬまで追い続けるらしい。」
「そんなの、ただの噂だろ?適当に楽しんだら帰ればいいっしょ!」
直樹がやけに真剣に言いやがるから場の空気が重たくなったのを見て高松がいつものようにおどけて見せた。
特に美紀子ちゃんが怯えていたからだろう。
「てか、今12時だけどどうすんの?」
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