第二章

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「ワープニアクセスシヨウト シテクルモノガイマス」 「ん?誰だ?フィオネだったら少し早すぎないか?」 ポンコツはポンコツなりに 頑張って読み込んでいる ようだ。音がすごい…。 「アクセスIDケンサクケッカ ミモトフメイ トウロクジョウホウイッチシマセン」 「登録してないってなんだよ!?ID無しで使用できる奴が いるのか?」 疑念を抱きながら 立ち上がるやいなや、 許可をする前に ワープをしてきた。 「何!??」 【レイド静かに!!】 シヴァの声が俺を制した。 ワープしてきたのは、 銃を持ち、スーツ姿の二人 だった。当然体にはバリアが 張られているだろう。 【オーディンがミラージュを かけている間は、 誰にも感知できない状態 なんだ。何のために来たのかは分からないが、 お前のことは見えていない】 ーそうなのか? 焦って悪かった…。 俺はどうすればいいんだ?- 【しばし様子見だな。 相手の狙いが分からない今、 行動は慎むべきだ】 そうこうやり取りしているうちに、二人は銃を視線の向きに 動かしながら注意深く 進んでくる。 ーかっこいいな。 こんな動きする人映画でしか 見たことないよー 自分の家に入られていることも忘れ、かくれんぼの気分で 観察していた。 部屋を物色し、 とりあえず人が居ない事を 確認後、背中辺りから 何かを取り出した。 【何をしてるんだ?】 ーあれは…。探知ゴーグルだ。生物を色で確認できる ゴーグルで、微生物から 大型生物まで、色で判断できるゴーグルだよー 【そんなものがあるのだな。 しかし、あんなもので我々を 確認することなんて…】 そう。 確かに俺らの事は 見えていなかった…しかし。 「手を上げろ!!」 一人の男がこちらに 銃を向けて言った。 ーおいシヴァ!どういうことだよ!?ー 【わからない…あいつの霧隠膜は神でも見破るのは 困難なのだぞ? なぜあいつらには見えている】 動揺が隠せない俺だったが、 必死に微動もせず立っていた。しかし、スーツの男の一人が もう一人に何か囁き 二人で近づいてきた。
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