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保育園はとんでもない山の中にある。建物も小さく老朽化しており、年少、年中など関係なく、全員が一つのクラスにまとまっていた。
車を降りて子供を迎えに行くK崎の表情には・・・・
安堵感はなかった。
先生がだっこして・・・・4歳くらいの男の子をかかえて出てきた。
「K男くんやっと熱が下がったんですけど・・・まだ37度5分あります。」
「そうですか・・・・・」
「今日はゆっくりおうちで休ませて下さいね」
「わかりました・・・・・」
子供は少し苦しそうな赤ぽったい顔をしていた。
やっとママに会えたK男だが・・・・
「ママー」と叫ぶ事もなく・・・・
無表情だった。
そして佐々木を見るなり、こわばった表情をした。
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