母のちから(キャディ物語)

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あれは・・・・真夏を過ぎて、秋風が冷たくなって来た頃だった・・・・。 平成4年大胡カントリークラブで 佐々木は会社を辞めた後、再就職の期間キャディのバイトをしていた。 ゴルフ好きの佐々木にとって、キャディのバイトは最高だった。 日払いで貰えて、しかもたまにチップも入った。 何よりもラウンド後コースで練習するが出来るのが最高の瞬間だった。 中には研修生もいて、たまに教えて貰ったり・・・・ゴルフをする環境は最高に思えた。 キャディの仕事をするにあたって、当然研修期間がある。 ゴルフ好きの佐々木に取っては、何も苦になる様な事はなかった。ルールもある程度解ってたし、クラブにも詳しく、ある意味ゴルフの頭でっかち気味・・・・。 ただボールを拭くタイミングや、お客様のパッティングのじゃまにならない様に気を使ったり、残り距離やグリーン上でのライン読みもある程度できなければならない。 そのほか実は沢山注意事項があるのだが、佐々木は2、3ラウンド研修した後、即OKが貰えた。
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