母のちから(キャディ物語)

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その中の一人・・・K崎智子。33歳。 身長150センチ足らずで痩せ型。年寄り老けて見える。 このK崎は何故キャディをやっているのか・・・当初理解不能であった。 優秀なキャディとそうでないキャディとの差は、ラウンド時間でわかる。 そうでないキャディは・・・いつも帰ってくるのが遅い。プレー時間はお客だけのせいでもない。てきぱきと動く事が出来ないのか・・。とにかく誰が早くて遅いか・・・大体決まっていた。 そしてクレームも多い。何もしない。何も解らない。ありゃ何だ!と。 「あーあ・・・またK崎さん3時間コースだよ」 「まったく・・・・こっちがいくら注意してもわかんないんだよねー」 と、マスター室で働く研修生や従業員の評価は最低であった。 顔色もいつも悪く、返事にもしっかり答える事が出来ない。。。。 もちろんお客様に愛想よく振舞う事も出来ない。 彼女にはまだ小さな子供がいた。 ゴルフ場の福利厚生施設でもある山の中の保育園っぽい施設に、働いてる時間、あずけられていた。
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