母のちから(キャディ物語)

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「K崎さん、お子さんがまた熱が出て大変みたいですよ」 仕事が終わると、そんな連絡がいつも回ってきた。 研修生や従業員の仕事の一つに、バンに乗せてキャディさんを送り迎えする。そして例えデキの悪いキャディさんでも、ちゃんと子供のいる保育園まで運び、自宅にまで送る。。。 それも仕事であった。 そして従業員の間でもこの暗い顔したK崎を子供と一緒に送り迎えする仕事を嫌がった。 「あーあ・・・ジャンケンで負けて今日俺かよ~めんどくせーなァ~」 山の中を約20分保育園経由で走らなくてはならなかった。K崎の家も山の中の畑のもうわけのわからん場所らしかった。 ある日の事だった。
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