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グオン!ギャキャキキーーーッッッ・・・
佐々木はクラッチを一気に離した。
K崎智子を乗せた車は、タイヤ痕を残す様な激しい音を立てて駐車場を出た。
しかし・・・彼女の表情はまったく変わる事がなかった。
K崎は地味目な風貌のわりに着ていた服は、結構派手だった。
上着はラメのはいった紫色、下は豹柄のズボンを履いていた。
「ん?ミズ系か?」
K崎の事がますます解らない・・・・。
佐々木は保育園までの道のりをこれでもか!とスピードを出した。
途中から道とは言えないような田んぼの脇やでこぼこ道も、恐怖のギリギリまでスピードを出した。
オンボロの車は激しく揺れた。
しまいには運転している佐々木自身が気持ち悪くなった
(いやーこりゃ相当参ってるだろな~・・・)
と、ふと佐々木は・・・・ミラーを見た。
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