5.デートと夜勤

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「遅かったですね。」 「すみません…」 俺は袋を後ろ手で持って、謝りながらロメスルームへ入った。 「成嶋さん、」 俺は一息ついて、壁際にあるベンチに座る成嶋さんの向かいに立った。 「はい、なんですか?」 成嶋さんは手にしていた知恵の輪から視線を俺に移動させた。 「あの…、これ、貰ってください!!///」 俺の持っていたを紙袋ごと成嶋さんの目の前に差し出した。 「…やっぱりそういうことですか。」 「え!…気づいてたんですか!?」 「ええ、君の考えは単純ですから。」 成嶋さんはそう言いながらも紙袋をの中から緑のビニールに包まれた物を取り出した。そして立ち上がると、身につけて見せた。
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