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~砂村side~
ある日、湾空でいつかと同じような事件が起こった。
「砂村、初めて会った時のこと、おぼえてますか?」
「…はい。」
聞き覚えのある台詞。藤堂さん逮捕の時に成嶋さんが俺に言ったのと同じ。またここで同じやりとりをしている。
成嶋さんの手には愛用枕のイルカ…それを犯人にむかって投げた。
「(今だ!!)」
成嶋さんが投げた愛用枕を犯人は手で払った。
俺は犯人に駆け寄り、背後から蹴りをくらわした。……八坂さんみたいに回し蹴りはむりだから。
「うおっ!」
犯人は前のめりになってバランスをくずし、手に持っていたナイフを硬い床に落とした。
そして、その隙に宮城さんが犯人を逮捕。人質も解放された。
「あ、ありがとうございます!!」
と、Jスカイ航空の木村さん。
「いえ、怪我はない?」
「はい!!砂村さんのお陰で…//」
運の悪い木村さんはまた人質にされてしまったのだ。心なしか木村さんの顔が赤い気がする。
「…砂村、戻りますよ」
「は、はい!!では!」
成嶋さんに言われて、木村に軽く挨拶を済ませて2人でセキュリティセンターに戻った。
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