3.飼い主の嫉妬

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~砂村side~ 『じゃあ他の人になつかないで下さい。こう見えて嫉妬深いので。』 ロメスルームに一人取り残された俺。 「(…これは、成嶋さんが俺にヤキモチを妬いたという解釈でいいのか…?)」 自分の自信はないものの、もしそうだとしたら…と考えるだけでうれしく思ってしまう。すっかり成嶋さんに夢中になっている自分がいた。 「でも『なつく』って…俺は犬じゃないのに…。」 と少し拗ねながらも喜びを隠せない俺は、ずっとニヤニヤしていたらしく、江川さんに『キモい』と言われてしまった。 おまけ 「どうしたどうした?いつもの自信満々な顔が崩れてるぜ」 梶谷さんに声をかけられた成嶋。 「…いえ、何もありませんよ」 「嘘ついたって顔に凹んでますって書いてあるけどなぁ?(笑)」 「…犬に浮気されました。」 end
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