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「砂村、代わるから飯いってきていいぞ。」
「ありがとうございます。」
黒部さんと交代してロメスルームを後にする。
「昼食ですか?」
セキュリティセンターの入口の前でばったり成嶋さんと遭遇した。
「あ、はい。成嶋さんはご飯食べましたか?」
「いえ、これからです。」
「じゃあ、一緒にご飯食べませんか?」
俺は初めて成嶋さんを遅めのランチに誘った。そして2人で空港内の飲食店がずらりと並ぶ道を歩く。
「成嶋さんは何を食べたいですか?」
「そうですね…和食なら何でもいいですよ。」
「和食が好きなんですか?」
「えぇ。もちろん洋食も嫌いではありませんが、今は和食の気分なんです。」
『和食』と聞いて思い付いたのは、俺のいきつけの店だった。
「蕎麦ですか。」
「はい!ここの蕎麦、スッゴく美味しいんです。味はしっかりしているし、麺のコシも調度よくて…」
と、力説する俺を見て、成嶋さんはふふっと笑って店に入った。
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