5.デートと夜勤

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「似合いますか?」 「はい!!とてもお似合いです!」 そう。俺は成嶋さんと別れてから、あのグレーのジャケットを買いに行ったのだ。 「ふふ、ありがとう」 ふわりと成嶋さんが笑うと、俺のおでこに軽くキスをした。 「…ぃえ///」 俺が赤くなった顔を伏せると、体を大きな温もりが包んだ。 「…成嶋さん?」 「はい。」 「暖かいですね、成嶋さんの体。」 俺は成嶋さんの背中に手を回して言った。 「このジャケットのおかげです。」 そう言った成嶋さんは俺の頭に何度かキスを落とした。 「今日はハルに成嶋さんを譲りませんよ///」 「ふふ…かわいいですね」 それから俺達はチェスをしたり、時に他愛ない話をしながら2人っきり夜勤を過ごした。 おまけ 翌朝。 「ここは仮眠室じゃないっつーの。」 と言って江川さんはロメスルームを出ていく。 「また煎餅なんかかじって…困ったもんだ。」 「まるで兄弟ですね。(笑)」 そう言って黒部さんと日高さんも江川さんに続いてロメスルームを後にする。 そしてチェスの駒が散らかったロメスルームには、煎餅をくわえた夜勤明けの2人の寝息が響いていた。 「あれ?主任、昨日あんなジャケット着てましたっけ?」(By日高) end
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