第一章 海への誘い

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広瀬さんは携帯を取り出しメールを打ちだす…。 『あぁ、メールかよ。いきなり手叩いたから何かと思うじゃん。』 メールを打ち終え、鞄に携帯を戻しニコニコとしている。 何か嬉しい事でも有ったのかと思ってると、三人の携帯が鳴った。 携帯を開くとeメールで広瀬と明記されている。 見て見ると、別荘が有るらしく其所に皆で行こうと単語、単語で書いて有る。 (メールまで単語なのか…。) 『て、目の前にいるんだから喋ろうよ…。』 『広瀬!コレは本気!本気と書いてマジだぜ?』 ウンウンと頷く。 『別荘は何処に有るの?』 フルフルと首を振る。 『場所は知らないんだね。』 ウンウン。 『でも、勝手に決めちゃって大丈夫なの?』 ウンウン。 また携帯を取り出してメールを打ちだす。 打ち終えたが、今度はいくら待っても、僕等の携帯は鳴らない。 すると、広瀬さんの携帯が鳴り、画面を覗き込む広瀬さん。 読み終えたのか画面を僕等の方に向けて見せてくれた。 画面には、絵文字一杯の文章で、別荘の件了承致しました。と書かれていた。名前の欄を 見ると宮家と書いて有る。 やるな、宮家さん…。
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