第一章 海への誘い

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『私、両親に相談しないといけないわ。』 『俺は全然OKだ!』 『僕も一応親に話さないといけない。』 橘さんと僕は、携帯で家に連絡を入れる事にした。 橘さんは直ぐに、繋がったらしく旅行の事を説明している。 僕はというとコールは鳴るが誰も出ない。 『そういえば、父さん寝るって言ってたな…。』 諦めて電話を切る。 『僕は夜にでも話してみるよ。』 皆に言い携帯をしまう。 『庵は、何で言わなくて良いの?』 『え?あれ?言って無かったっけ?俺一人暮らししてるんだ。俺の両親田舎暮らしだから よ。』 『初めて聞いたよ!じゃあ、休みの時くらい実家帰らないで良いの?』 『良い、帰ってもする事ないしな!』 庵は一人暮らししていたのか…。 『やっぱ、夏はバカンス!俺のハートが熱く燃えるぜッ!』 庵は一人で興奮している様だ。 広瀬さんはポテトフライを食べ終わり、僕のシェイキを見ている。 『シェイキ飲む?買って来るよ。』 ウンウン 注文カウンタに行き、シェイキを注文する。 この1ヶ月で、広瀬さんはすっかり僕達の仲間になっている。僕も世話の掛かる妹が出来 たみたいで、少し嬉しかった。
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