第一章 海への誘い

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携帯を開いて見ると、庵からの着信だった。着信欄から庵を選び、発信ボタンを押す。 プップップと発信音が鳴り、 プルルル…プルルル… コールが続き、 『もし!ミブッちか!』 『うん、着信あったんだけど居なくてさ。どうしたの?』 『おぉ、暇人だったらモール行かね?』 『モールって何か買うの?』 『何かって…。今は何だ?』 『今って、夏休み?』 『そうそう、んでよ、夏休みったら何よ?』 『何よって言われてもなぁ…。』 『カァーッ!夏っつったらバカンスじゃねぇかよ?』 『行く宛て在るの?』 『ナイ……。』 『まぁ、暇だったからモールに行くのはOKだけど。』 『良し、んじゃ決まりだな、桜塚杜で待ってるは!』 『判った、直ぐに出るよ。』 携帯を切り、服を着替えて外に出る。 急いで豊外駅に向かう。 駅に着くと丁度急行が来た所だった。 僕はIポートの電源を入れ、開きドアの隅に持たれる。音楽を聞きながら桜塚杜に到着を 待った。 駅に着くと庵が改札口で待っていてくれた。
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