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携帯を開いて見ると、庵からの着信だった。着信欄から庵を選び、発信ボタンを押す。
プップップと発信音が鳴り、
プルルル…プルルル…
コールが続き、
『もし!ミブッちか!』
『うん、着信あったんだけど居なくてさ。どうしたの?』
『おぉ、暇人だったらモール行かね?』
『モールって何か買うの?』
『何かって…。今は何だ?』
『今って、夏休み?』
『そうそう、んでよ、夏休みったら何よ?』
『何よって言われてもなぁ…。』
『カァーッ!夏っつったらバカンスじゃねぇかよ?』
『行く宛て在るの?』
『ナイ……。』
『まぁ、暇だったからモールに行くのはOKだけど。』
『良し、んじゃ決まりだな、桜塚杜で待ってるは!』
『判った、直ぐに出るよ。』
携帯を切り、服を着替えて外に出る。
急いで豊外駅に向かう。
駅に着くと丁度急行が来た所だった。
僕はIポートの電源を入れ、開きドアの隅に持たれる。音楽を聞きながら桜塚杜に到着を
待った。
駅に着くと庵が改札口で待っていてくれた。
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