第一章 海への誘い

6/12
前へ
/14ページ
次へ
『よしッ!俺も買うぞ!』 『嫌、僕はそういう気0だから…。』 二人で気に入った水着を買い、MCドナルドで少し遅めの昼食を摂る。 『やっぱ夏は、MCシェイキだな?』 シェイキとバーガーセットを食べて居ると、後ろから服の襟元を引っ張られる。 『ゴホッ!ゴホッ!』 急に引っ張られたせいで喉に何か引っ掛かってしまった。 僕が蒸せたのが判ったのか引っ張る主は、引っ張るのを辞めた。 『お、広瀬じゃん!何してんだ?一人か』 フルフルと首を振り、指で向こうをさす。 犯人は広瀬さんか…。 『広瀬さん酷いな…、蒸せちゃったよ。』 広瀬さんは御辞儀をする。謝っているらしい。 『あぁ、良いよ。それよりも誰と…』 言い終わる前に聞き覚えた声がした。 『もう!広瀬さん一人でフラフラしちゃ駄目ってあれ程!』 僕と目が合い、橘さんはキョトンとした。 『水部君!こんな所で何してるの?』 『橘さんと来て居たのか…。一人だったから、心配してた所だったんだ…。』 広瀬さんはいつの間にか席に座り僕のフライドポテトを食べていた。 『ッて、何してるのかな?』
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加