第一章 海への誘い

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ニコリと微笑みまた食べる。 『もしかして、初めてなの?』 ウンウン 『そっか!じゃあ、あげるよそれ、フライドポテトって言うんだ。』 ウンウンと手にフライドポテトを持ちながら頷いた。 『所で、二人は何してるの?』 と橘さんに言う。 『水着をね選びに来たの、宮家さんに頼まれて…。』 そういう事か。 『もう、選び終わったの?』 『会計を済ませてる間に居なくなったから、慌てて捜してたの。』 多分広瀬さんは僕達を見付けて此処に来たのだろう…。 『橘さんも座りなよ。』 椅子を退いて声を掛ける。 『有難う♪私、時々思うんだけど新城君と水部君って全くタイプが違うのに気が合ってる のよねぇ?』 『そう真面目に考えた事無いから解らないな…。』 と僕は答えた。 『俺達は義兄弟の契り交わしてるからな!』 『何?それ?』 『昨日、夜中にテレビでやってた三國志に出てた。』 首を振り溜め息を吐く。 そんな話をしていると広瀬さんが手をポンと叩いた。 『いきなり、どした?』 庵が広瀬さんに問い掛けた。
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