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アンジェリカ「私は教会のシスターさんですからね。迷える子羊を救うのが仕事なんですよ。それに……」
悪戯っぽく笑い告げる。
アンジェリカ「君みたいな幼い子が死んじゃうのは見たくないしね」
アンジェリカは手を差し出した。
少女はその手に掴まり、立ち上がる。
アンジェリカ「それでどうかしら?一緒に来る?」
?「うん❗」
少女は花が咲いたように笑った。
アンジェリカ「あら、可愛い笑顔ね、ルナ」
?「ルナ?」
アンジェリカ「そうよ、アナタの名前よ。私が付けてみたのよ。どうかしら?」
?「ルナ……うん、あたしはルナ❗」
アンジェリカ「気に入った?それじゃ行こうか。ルナ」
ルナ「うん、アンジェリカ」
これが彼女達の出会いだった。
それから数年後
ドイツの北方地方の村。
「お、ルナちゃん、今日は何するんだい?」
ルナ「うん🎵人参と林檎と……」
村の八百屋で少し成長したルナの姿があった。綺麗な銀髪に修道服を着ていた。
あれからアンジェリカと一緒に巡業し、一年後に彼女はこの村のシスターになった。ルナは最初は戸惑っていたが、直ぐに慣れた。アンジェリカによく懐き、彼女のシスターとしての仕事もよく手伝っていた。
「ハイよ。いつも偉いね」
ルナ「エヘヘ😃」
照れくさそうに笑う。
「それじゃ、アンジェリカさんによろしくな」
ルナ「うん、分かったよ😃」
ルナは笑い、八百屋のおじさんと別れた。
ルナ達が住む教会は、村の郊外にある。
ルナ「ふぅ、結構重いよ~🎵買いすぎたかな?」
荷物を抱え、教会に着く。
ルナ「ただいま」
アンジェリカ「あら、ゴホゴホッ❗おかえりなさい。ルナ……」
扉を開き、そこには掃除をしていたアンジェリカがいた。しかし、顔は青ざめ、体調が悪そうである。
ルナ「アンジェリカ⁉ベッドに寝てなきゃ駄目だよ⁉」
アンジェリカ「大丈夫よ、私は元ゴホゴホッ」
ルナ「ほらまだ咳込んでる、お医者さんから薬貰ってきたからちゃんと飲んでよ」
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