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アンジェリカ「ええ……」
アンジェリカは微かに微笑んだ。
ルナ「よろしい、あたしがお粥を作るからさっさとベッドで寝てて」
アンジェリカ「ゴホゴホッ。分かったわ」
アンジェリカはそう言って、彼女の部屋に向かう。
彼女は流行病にかかっていた。未だに原因が分からないが病気だ。医者は懸命に解決策を探しているがなかなか見つからない。アンジェリカは、その事をルナには言ってない。彼女に不安させない為である。
ルナ「フンフン~🎵」
場所は変わり、キッチン。ルナは鼻歌を歌いながら、料理を作っていた。ルナ(あたし特製栄養満点お粥🎵これを食べれば、アンジェリカの病気も治って、また元気になってくれる)
ルナ「よし、出来た」
出来上がったお粥と薬と水をお盆に乗せて、アンジェリカの自室に持って行く。
ルナ「アンジェリカ、ご飯持ってきたよ」
アンジェリカ「ありがとう、ルナ……」
ベッドに寝ているアンジェリカが言う。
ルナ「はい。あたし特製のお粥だよ、コレ食べて元気になれ😃」
アンジェリカにお粥を手渡す。
アンジェリカ「あら、美味しそうね。いただきます」
アンジェリカがスプーンを持ち、食べようとした時、
アンジェリカ「❗ゴホゴホッ」
ルナ「アンジェリカ?大丈夫?」
ルナが明らかに様子がおかしいアンジェリカを心配そうに覗いた。
ルナ「❗」
アンジェリカは口から血を吐いていた。
ルナ「アンジェリカ⁉どどどうしたの⁉」
アンジェリカ「大丈夫……平気……ゴホゴホッ❗」
ルナ「待てって、今お医者さんを呼んでくる❗」
ルナは慌てて部屋を出た。
「一応出来るだけの手を尽くしたのですが残念ながら……」
ルナが走って、村の医師を呼んでから、三時間が経過した。ルナは邪魔にならない様、部屋の外で待っていた。そこに医者が出てくる。悲しそうな顔をして。
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