303人が本棚に入れています
本棚に追加
ルナ「………」
ルナは部屋に入る。ベッドには、アンジェリカがいた。だが、彼女はもう目を開けることは無い。
ルナ「………アンジェリカ」
ルナはヨロヨロ駆け寄る。
ルナ「起きてよ、アンジェリカ。嫌だよ、あたしを1人にしないでよ……」
ルナは今にも泣きそうだ。
ルナ「うぅ……アンジェリカ、逝かないでよ……うぅ……ウワーーーン😭」
ルナは彼女に抱きつくように大声で泣き出した。それから、何時間経っただろうか。ルナはまだ泣いていた。すると、
?「こんばんワ❤」
ふと、後ろから声をかけられた。ルナは振り返る。その顔には、生気がかんじられない。
そこにいたのは、奇妙な人物が立っていた。シルクハットを被り、眼鏡をかけ、尖った耳、大きな口で笑っていて、コートを羽織っている。
?「おお、可愛そうニ❤あなたは深い悲しみの底にいるみたいですネ❤」
その人物は、近づき、ルナを見る。
ルナ(誰?)
?「ふふふ、彼女ももっと生きたかったでしょうネ❤アナタもずっと彼女といたかっでしょウ❤」
ルナ「うん………」
?「そこで……我輩が生き返させましょウ❤憎き神の手からアンジェリカを奪い返すのでス❤」
ルナ「アンジェリカが生き返る……そんな事が……」
ルナはその人物を見つめる。藁に縋るように。
?「アナタは……アンジェリカに会いたくない無いのですカ?❤」
ルナ「……会いたい」
消え入るそうに答える。
?「では……」
コートから何かを取り出す。それは黒い骸骨だった。
?「これは我輩の造った魔導式ボディ。魂を取り込んで復活させることが出来まス❤でも、それにはあなたの協力が必要んですがネ❤」
ルナ「何をすればいいの?」
?「簡単ですヨ❤アンジェリカと強い絆のあるあなたの『呼び声』が……魂をあの世から呼び出すのでス❤」
ルナ「呼べばいいの?」
?「ハイ❤さぁ呼びなさイ❤」
ルナ「あ……アンジェリカ‼」
最初のコメントを投稿しよう!