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「素敵な名前ですね。」 そう言い終えると、直子は腕時計を見て慌てた様子で 「私そろそろ行かなきゃ行けないので失礼します。ではまた。」 そう言ってから長い足で颯爽と店を出て行った。 彼女の後ろ姿を見送ってからも僕はドアを見つめたままだった。 直子。 彼女にピッタリのいい名前だとこの時、僕は思った。
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