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直子はポツリポツリと囁くように、安芸との記憶を手繰り寄せるように話し始めた。 僕は安芸がどうなったのか知りたかったが、何も聞かずただ頷いた。 直子と安芸の過ごした日々を直子の話しを聞きながら想像する。 安芸の穏やかな潤んだ瞳。 直子の鋭く冷たい瞳。 聞かずとも直子は安芸によって変わったのだ。
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