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安芸は人を変えていく影響力を持っている。 そうゆう女性だった。 直子の笑顔が何処となく安芸に似ているのは彼女と安芸を繋ぐ確かな証拠だった。 直子の一度止まりかけた涙がまた頬を伝い始めた。  まるで子供のように泣きじゃくる直子。 僕は嫌な予感がしていた。 とてつもなく、悲しい事実が僕を待っている。 これ以上、先を聞くことが怖い。 しかし僕は知らなければいけない。 そんな使命感のようなものさえ芽生え始めていた。 僕は正気を保てるだろうか。
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