夢を見た…

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夢を見た…

久しぶりに夢をみた… いつもは見ないのに… 夢の中で俺はあなたといた… いられるはずないのに… けど一緒にいた… 笑って…ふざけあって… 手をつないで歩いてた… 並木道を…二人で… 気付くと…あなたはたち止まっていた… 手をはなして… 俺はすぐに気付いて振り返った… …あなたは泣いていた… 大粒の涙を…感情のままに流していた… 俺は声をかけたけど…あなたには聞こえてないみたい… 見守るしかできない無力感… 俺は伝えたいことをできる限り短く言ったけど… あなたは首を横にしか振らない… 気付けば…俺も泣いていた… ツラいのは俺だけじゃない… あなたの方がよっぽどツラいことを悟ったから… 俺はなんで自分の感情を前にだしていたんだろう…?? まずあなたの気持ちを知るべきなのに… あなたの言葉が必要だったのに… 気付いてたよ…あなたの笑顔がつくりものだってことゎ… 無理して笑ってるんだなぁって… 俺が気付かないとでも思った…?? けどそれはあなたの笑顔に変わりないから… 素直に喜んでいた… そうしていたら…あなたは泣いている俺に優しく声をかけてくれた… 嬉しい…けど… もうそれ以上無理をしないでよ… ツラいならツラいって言ってよ… 頑張りすぎだよ…弱いくせに… 俺は泣きながら…あなたを抱き締めようとした… すると…俺の手があなたを感じる前に… あなたは目の前からきえた… 言葉を残して… あなたの最後の言葉は… 『気づいてくれてありがとう…これで前に進めるね…』 あなたの優しさに… その言葉にあなたの暖かさを感じて… 俺は一人泣いていた… そこで夢は終わった… この夢に意味があるなら… それはちゃんと俺に伝わったょ… 心配かけてゴメンね… 理解できなくてゴメンね… わがままで…ゴメン… 俺の中の滲んでいた世界が… 少しだけ鮮明になった気がした…
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