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修学旅行3日目。この日はクラス行動だけで,午前中に神戸へ行き,午後帰るだけだったので,大したことはなにもなかった。
もう辺りも暗くなった,新幹線の駅。
「疲れたな~,多忙多忙の3日間だったぜ」
新幹線から降りると,充が伸びをした。
「明日から普通の日常に戻ってしまいますね♪」
結衣が後ろから言う。
「結衣,全然元気そうね」
谷中さんも続いて出てきた。
「なんのこれしき!結衣ちんには疲れたには入りませんよ」
本当に元気そうだ。僕はへとへとだがな。
「今日はさっさと帰って寝るに限るな」
その僕を見て,高木が声を掛けてきた。
「全くだ。初日から色々ありすぎた」
「明日が土曜で助かったぜ」
「確かに」
明日普通に学校があったら死んでしまうかもな。過労で。昨日は殆ど徹夜だったし(充や高木がうるさかった)。
「よし,解散!また月曜日,学校でな」
担任が解散宣言をし,いよいよ帰れるようになった。
「じゃあな,充」
「おう,カズ。途中でのたれ死ぬなよ」
もし死んだらお前を呪ってやるよ。
だがしかし,色々と楽しかったな。
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