プロローグ

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駅に着いた。 「実は,私は明日行われるプロ野球のチケットを持っているんだが,一緒に来ないか?」 いきなりデート!?会長結構やる気満々じゃないか。 「僕は構いませんよ。いつ待ち合わせます?」 「そうだな。開門が1時だから11時頃に駅で待ち合わせて,一緒にお昼でも食べないか?」 「了解しました」 「楽しみにしているぞ」 再び会長が笑う。少し頬が赤くなっている気がする。 「では,私はこっちだから。また明日」 「ええ。また明日」 会長が僕と反対のプラットホームへ行く。僕は会長を見送って自分の方のホームに降りる。 しかし鳴海和也,人生初のデートか。会長の機嫌を悪くするようなことを,しないようにしなければ。あまり女の子が悲しむ姿を見たくないし。 ホームに降りると,丁度電車が来るところだった。
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