紅の賢力者

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ガチャ おじさんは‘タダで病を治す亭’のドアを開ける 「せんせー!また夢人がこっちに来てしまったみたいです。諸注意を教えてあげて下さい」 諸注意… 「あぁ、わかった。早く連れて来て」 中から若い女の人の声が聞こえる お手伝いさんかな? 促されるまま僕は奥の部屋へと入る 「おっす!」 椅子に座っている白衣の女性が顔に合わない挨拶をする 「お、おっす…」 戸惑いながら返事をする 「んー、元気ないね!まぁ女の子だから恥ずかしいか」 「いや、僕は男なんですけど…」 「そうか、悪いな!」 あっさりし過ぎてる… 「まぁ、んなことよりこの世界のこと教えてやるよ。全てが分からないだろ?」 「はい。分からないことだらけで」 この流れ まさかこの人が賢者? どうみても20代くらいだ 白衣の女性は真剣な顔をして両手を重ね おでこに当てた この世界の話をするようだ ゴクン 僕は唾を飲み込む …… …… …… 白衣の女性は口を開かない えー 話さないの? 沈黙が長い…
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