現ノ宮

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深夜の病室 僕は一人 1時間おきに看護師さんが僕を見に来る 僕はたまに昏睡状態に陥る 理由は分からない テレビを見ている時 人と話している時 寝ている時 突然なる 身体も弱い 骨は丈夫だが 爪を少したてただけで 肌は裂ける だから赤ちゃんが着る縫い目が外側にある服を着ている 僕はここで思考をやめた ‘ポジティブに生きる’ これが目標 今日はもう寝よう そう思って目を閉じる ……て どこからか何か聞こえる た……て 盾? たすけて 確実に聞こえた 女の子の声だ 僕は暗闇に呼び掛ける 「どうしたの?」 「あッ!聞こえたのね。助けて欲しいの!夢人のあなたに!」 「ゆめびと…?」 「その説明は後!私達の世界を救って欲しいの!」 「世界を救う?」 なんか凄い話だな 「とにかくこっちに来て!光ってる方向に入口があるから」 「あっ、えっと…わかった」 相手の姿は見えないが段々声が大きくなってく 辺りをキョロキョロすると 微かに光っている場所が見えた 「入口に君はいるの?」 「私は声を訴えかける能力であなたに話してる。だからあなたの近くにはいないの」 能力? 「1番大事なことを言うわ。世界を救…には…をたお…」 「どうしたの?」 「…は…よい ブツン… 女の子の声が完全に消えた 何回も呼び掛けてみたが反応はない 僕は女の子に言われた通り入口を目指す 光までの距離はとても長い しかし夢であるため苦はなかった 壁もないのにドアがあった 光はドアの隙間から漏れている 僕はためらいなくドアを開ける 身体が光に包まれ ドアの向こうに吸い込まれた
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