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愛しそうに名前を呼び唇にキスをする。
「ん、んん」
離しても、どちらからともなくまた唇を重ね、お互いを貪り合いまた離す。
「んふ、んぅ、くちゅ、んん」
「んっ、ちゅっ、んん」
二人の口から、くぐもった声と唾液の混じる音、結合部からの粘着質な音が部屋中に響く。
ちゅっ、と音を立てて唇を離すと銀色の糸を引いて切れた。
。
「ひゃっ、あっぁあ、あぁっ!!」
それを見届けると、また先程の勢いで突き上げる。
「愛しい俺だけの零汰……。もう離さないよ」
「あんっ、はなさっないでぇっ!あぁん、あっん」
「っ!!」
紅蓮はその言葉に自分の雄がドクン、と大きくなるのを感じた。
「ひゃっ、急におっき……」
零汰も急に増した質量に甘い声が漏れ、身体を震わせる
「覚悟しとくんだな。いくら嫌と言おうが離さずにずっと傍に置いてやる」
耳元で優しく囁く。
零汰はその言葉を聞いて微笑み紅蓮を見つめ、その首にゆっくり腕をまわし抱き着いた。
「零汰……。愛しているよ」
そう言い、抱き締めて腰を揺らす。
「ひゃっ、あっあん、僕も愛してっるっ!!」
紅蓮に問い掛けられると、零汰は甘い声を漏らしながら必死に答える。
「嬉しいな……」
「ひゃぁあんっ!!あっ、あぁんっ」
紅蓮はまた激しく腰を動かす。
グチャグチャと粘着質な音と、体のぶつかる乾いた音が響く。
「はっ、ゔっ、くぅっ」
紅蓮も切羽詰まっているのか息が荒い。
「きゃんっ、ご主人さぁっ!ぼく、イっちゃう……」
「イって良いぞ」
「んひゃぁぁああん!」
「うぅ゙っ、くっ」
最奥を突き上げると零汰は4回目の絶頂を迎え、意識を手放した。
それと同時に紅蓮も零汰のナカで精を吐き出す。
雄を抜くと、パックリ開いた穴から腸液と白濁の混じった液体がトロリと溢れシーツを濡らした。
「おやすみ……。俺の零汰」
紅蓮は零汰を抱き締め、額に軽くキスをすると、目を閉じ眠りについた。
-END-
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