プロローグ†必然の出逢い†

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少し広い所に出た。 此処で競りが行われるらしい。 続々と人が集まってくる。此処に集まった皆が競りに参加するようだ。 『意外に多いんだな……』 よく見ると誰かが何かを配っているらしい。 渡された札を見ると"69番"と書いてある。 配られたのは番号札らしい。 「それでは、お集まりの皆さん、着席してください!競りを始めます」 その一言で続々、席に着いていく。 紅蓮もそれに習って席に着いた。 そして競りが始まった。 最初は赤髪の少年だった。しかし紅蓮は興味が無いらしく、その競りの様子を見守る。 まず100万からスタートし、1億までに跳ね上がった。 最終落札金額は1億5千万円。 この競りで言えばまだまだ序の口の金額だ。 『まぁまぁな金額だな……』 「それでは次に参りましょう!」 商人の一言でまた、次の少年が連れてこられる。 その少年は先程の碧の髪と蒼い眼をした少年だ。 『いくらで落札されるかな?』 「それでは参ります!100万から!」 「200万!」 「300万!」 商人の一言で金額が跳ね上がる。 その様子を黙って見ていた。 「1億!」 「遂に1億が出ました!この上は居ませんか?」 「………………」 長い沈黙が続く。 どうやらこれより上は居ないようだ。 「これより上は居ませんね。それではこれで決まりです!落札金額は1億です。60番の人はどうぞ」 60番の人が立ち上がって少年の前に歩み出る。 この時点でもう、少年を連れて帰るらしい。 まぁ大体、落札した後も最後まで残る人は殆ど居ない。 それを考えれば人影も徐々に少なくなっている。 『次で良い奴が居なかったら帰ろう…』 「それでは次に参ります。この少年は今回の競りの目玉となります。」 次に目玉商品が出ると聞いて会場がざわつく。 紅蓮もそれを聞いて興味がわいた。
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