~第1章~

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気がつくと亜弥は暗闇に包まれた世界にいた。 前を見ても後ろを見てもなにも見えない。 …まるで目を開いていないかのような漆黒の世界だった。 その時亜弥の足に何かが当たった。 手に取ってみると、どうやらランプのようだ。 火が付いていないため、付けようと何かないかポケットを探った。 すると服の内ポケットの中からマッチが出てきた。 「なんでマッチが?でもとりあえず助かった。」 真っ暗のため、悪戦苦闘しながらなんとかランプを付ける事が出来た。 自分の周りだけが照らされる…板張りの床はところどころ腐っていた。 「ここは…どこなんだろう…。」 亜弥はここに来る前の事を思い出そうとした。
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