~第3章~

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恐らくこの街で一番大きな建物だろう。 「国立ギルドカリス支部…」 亜弥がそう呟くと、修司が答えた。 「カリスはこの街の名前だよ。 ギルド本部はこの国の中心の街、サリビアにあるんだ」 そう言いながらギルドの中に入って行く。 「居酒屋…?」 亜弥は思わずそう呟いた。 「一階は…本来は情報交換のための場所なんだけど…まぁ完璧に居酒屋状態だよね」 修司はあきれたように言った。 「さて…と…あそこか」 ゆうとはそう呟き、歩き始めた。 そのとき… 「そこの女の子達、こっちに来て一緒に飲もうや」 酔っ払ったおっさんが二人に話しかけた。 「女の子…達?」 その言葉を聞き、修司から黒いオーラがにじみ出した。 「はやくこっちにこい」 男は怒鳴った。
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