~第3章~

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その言葉を聞いた瞬間、修司の身体から凄まじい殺気が吹き出した。 急にギルド中が静まり返り、全員が視線を修司に向けた。 おっさんは酔っているためか、修司の身体から出る殺気の大きさに気付かない。 (ゆうと…本気で怒ってる?) 亜弥がそう思った瞬間、修司が隣りから消えた。 そしていつの間にかおっさんの隣りに現れ、右腕の拳をおっさんのこめかみすれすれで止めていた。 …いや、止められていた。 「まてまて、ギルドを壊すな」 急に現れ、修司の腕を止めた男は慌ててそう言った。 おっさんは数秒ほどなにが起きたか分からず、キョトンとしていたが、急に顔を青ざめ逃げ出そうとした。
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