漆黒の堕天使

～第２章～

…ｽﾞｷｯ

「うっ…だめだ…思い出せない…。」

思い出そうとすると頭に激痛が走る。

「誰かいないの？」

周りに人がいないか呼び掛ける。

しかし、物音ひとつしない…。

「仕方ない…はやく出口を探そう…。」

亜弥は出口を探して歩き始めた。

しかし、どこに向かえばいいか全く分からない。

それに、床板が腐っているので下手に動くと怪我をしかねない。

「どうしよう…」

亜弥は途方にくれていた…。