~第2章~

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その時、前のほうから男の声が聞こえた。 「誰かいるのか?」 亜弥はビクッとし、その声の聞こえた方向に注意を向けた。 しかし、暗闇のため全く姿が見えない…。 「気のせいかな…?」 また男の声が聞こえた。 …亜弥は返事をしようか迷った。 さっきまで全く人の気配がしなかったからだ。 にもかかわらず、突然現れた男性…警戒しないほうがおかしいだろう…。 「おい…そこにいるのは誰だ…出てこい!」 また男の叫び声がした。 しかも今度は怒ったような声だ。 思わず亜弥は逃げようと思い、後ろに振り向いた。 「なっ…なにこれ…」
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