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雷球を避けつつバルトに接近し、剣を創造してバルトが振るう斧を受け止める。
「お前はっ、熱くっ、なりすぎだっ!」
受け止めた斧を振り払い、木刀を創り出し、それを首に宛がう。
バルトは抵抗しようとしたが、慎二が木刀を当てる力を強めたことにより、斧を手放した。
「…バルト。お前のは戦いじゃなくて、ただ暴れてるだけだ。戦うときは常に間合いを考えた方が良いぞ。」
「うっ…。」
……とは言え、実際バルトの武器を創った時は何も考えてなかったんだよな…。
となると、少し改良した方がよさそうだな。
慎二はそう思いながら、バルトの足元に落ちた斧を見る。
「バルト、ちょっと斧貸せ。」
「…ん、ああ。」
バルトは返事をすると、斧を慎二に渡した。
慎二はバルトから斧を受け取ると、斧の柄の真ん中の部分を掴み、
「ふんっ!」
バキッ!
真っ二つに折った。
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