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「…は?」
一瞬バルトは目の前で起こったことが信じられず、硬直する。
目を擦り、瞬きをし、そしてーー
「はあああぁぁぁっ!?」」
爆発した。
それを耳を塞ぐ間もなく間近で聞いてしまった慎二は、思わず倒れそうになった。
「……うるさい。」
リンは耳を塞ぎながら、バルトを睨む。
「…まあ落ち着け。別に俺はお前の武器を壊そうとしているわけじゃない。」
「いや壊れてるだろ!?誰がどう見たって「壊れてる」って言うぞ!?」
「破壊と創造は表裏一体って言うだろ?」
「裏しか見えねえよ!」
「今から創るんだよ。何ならこのままでもいいぞ?」
慎二がそう言った瞬間、残像が見えそうなスピードでバルトが土下座する。
「どうかよろしくお願いします!」
そんなバルトを、リンは白い目で見ていた。
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