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「どんどんいくよ―!」
ミレイはそう言いながら、短剣を投げ続ける。
一本。二本。三本。
その数はどんどん増していき、短剣を弾き続ける慎二を追い詰めていく。
「中々…いや、結構やるな…。」
「へへ―、でしょでしょ?」
……でもな。
「俺のアドバイス、忘れてないか?」
慎二の言葉と同時に、ミレイの目の前が急に真っ暗になった。
「へっ!?あ、あれ!?」
急に何も見えなくなり、焦るミレイ。
ただ闇雲に短剣を投げ続けるが、それが慎二に届くことはない。
「…チェックメイトだ、ミレイ。」
そんな声と共に誰かに肩を叩かれ、急に視界が開けた。
「あ…」
ミレイは気の抜けた様な声をだし、その場にへなへなと座り込んだ。
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