研究者

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ドンドン!! 『先生!!先生!!』 『最近は忙しいからくるなら午前1時から午前2時の間にこいといっただろ』 『毎回いってますが無理ありますよ!!そんな時間!!』 彼女は一応一流大学を卒業し私の助手を努めている里原(さとはら)年齢不詳 私の古い友人に一人使える助手を紹介してほしいといったのだが またやっかいなのをおくりこまれたものだ 『それで…………用件なに…………』 『驚くなかれツイに例の実験の結果がきたぞ!!』 お前はいったいだれだ……… まぁ、それにしても以前から研究していた 超能力なんてないんだー‼実験 つまるところ超能力なんてないことを証明する実験 の結果がでたことはいい情報だ ところで 自分で言うのもなんだが私のネーミングは抜群である なにせ文学の世界でもトップレベルなのだから当然といえば当然なのだが………… ま、そのことは追々はなしていくとしよう 『では里原実験結果をみしてくれ』 『はい先生』 『…………おい』 『なんでしょ?』 『実験…………失敗しているじゃないか』 『はい、今回も超能力の原因は何一つわかりませんでした!!』 里原は嬉しそうに笑いながら言った いつも思うが 私とこの女はあわない……… 極端に言えば温度差がはげしすぎるのだ こんな里原をみていると 旧友が自分のことちゃんとを理解してくれていたのかわからなくなってくる
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